足のしびれや不快感、おしりの奥のなんとも言えない痛み…
足のしびれや痛み、だるさや冷え、なんとも言えない気持ち悪い感覚(虫が這うような)など、いわゆる坐骨神経の経路に沿った痛みや不快感を総称してここでは坐骨神経痛と呼びます。
特に腰痛持ちの方に多く見られます。
特に腰痛持ちの方に多く見られます。
では、なぜ坐骨神経痛は起こるのでしょうか?
腰椎や椎間板の病変
坐骨神経痛は、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症、すべり庄、腰椎圧迫骨折などにより、坐骨神経根が圧迫、刺激されることにより起こるのですが、原因としては少ないです。
偽ヘルニア?
よく病院で坐骨神経痛の症状を訴えて検査(ほとんどがレントゲン検査)を受けた結果、「ヘルニア」と診断される方が多いのですが、この診断結果のほとんどが「ヘルニア」ではない「偽ヘルニア」であるということをご存知ですか?
まずレントゲン検査では、関節造影剤を入れて映さない限り椎間板ヘルニアは写りません。(MRI検査だとヘルニアは写ります)
ではなぜヘルニアと病名がつけられてしまうのか?
そのほとんどがお医者さんの主観です。
患者さんの症状の訴えとレントゲン上で腰椎の隙間が狭かったりすると「椎間板が変形しているかもしれないなぁ?」といった理由でヘルニアと診断されることがほとんどで、僕が臨床で治療してきた、病院でヘルニアと言われた患者さんで本当にヘルニアだった人は50人に1人ぐらいでしょう。ですから、病院でヘルニアと診断された方でもヘルニアではないかもしれません。
筋肉や神経付近の炎症
腰やおしりの筋肉のバランスの崩れや硬さ、縮み(ほとんどがこれです)により、坐骨神経の経路を圧迫し、神経痛を引き起こします。ですから、筋肉のバランスを整え硬さを取り、伸ばすことにより坐骨神経痛の症状は緩和されます。
それに加え、
- 長時間同じ姿勢での仕事
- 喫煙・飲酒
- 内臓、特に消化器官への負担(食べ過ぎ・飲み過ぎ(冷たいもの)・偏食・糖分の取り過ぎ)
- ストレス(不規則な生活・人間関係・将来への不安など)
- 運動不足、または運動のやり過ぎ、間違った運動
- 無駄な治療(牽引や強い刺激のマッサージなど)
- 温め過ぎ(カイロを貼る、電気カーペットや電気毛布を使用する)→「温めすぎにご注意」を
- 薬を飲んでいる(痛み止めや睡眠導入剤、精神安定剤など)
※薬がなぜダメなのかは「ストップ痛み止め!」をご覧下さい
などが合わさって起こります。
肩こり、首のこりでお悩みの方は「肩こり・首こりの治療」をご覧下さい>>
原因のわからない頭痛でお悩みの方は「頭痛の治療」をご覧下さい>>
(柔道整復師 新井良幸 監修)